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[ ましこのひとvol.12 ] 益子町で暮らす人に「ましこの暮らし」について聞く。
町内のイベント等の情報発信をされている民芸店ましこの中山久美さんにお話しを伺いました。
Q.1 どんな活動をしていますか?
町にあふれる魅力を、観光客だけでなく住んでいる人にも届けたい
益子焼を販売する民芸店の家に嫁ぎ、約10年が経ちました。子育ての傍ら民芸店がある益子本通りの会の活動に参加したことをきっかけに、観光協会女性部や雛めぐり実行委員会委員として商店街の活性化や町の観光振興のための活動をしています。観光協会女性部は発足して2年弱ですが、主に4名のメンバーが女性目線で益子の魅力を発信する対外的な活動を行っています。
その他、有限責任事業組合オフィスましこのねのスタッフとしても活動しており、町内の展覧会やイベント情報の取りまとめや住んでいる人が楽しめそうな話題を取材して記事にしたフリーペーパー「ましこのね」を毎月発行するなどの活動を2015年から行っています。益子は年間を通してたくさんのイベントがあるのですが、住民でも知らずに過ごしている場合が多いという話から、その月ごとの情報を収集し発行しています。
フリーペーパー「ましこのね第34号」
オフィスましこのね 左:中山さん 右:代表の栗谷昌克さん
また、保健センターで開催している子育て中のお母さんの講座「ノーバディーズ・パーフェクトプログラム」のファシリテーターとして5年ほど活動しています。
3歳から益子で育ってはいたものの、活動をする前は地域とのつながりが乏しかったのですが、最近はだいぶ益子のことが詳しくなっていると思います(笑)。
Q.2 はじめたきっかけはなんですか?
友人とカフェを開業した独身時代と出産後の地域活動
町内のアジア雑貨店に勤務していた独身の頃、飲食業へ憧れがもともとあったのですが町内で陶芸教室とカフェを経営する方から声をかけていただき、カフェ部門を拡大する際の専属スタッフとして働かせていただきました。経験がない私はオーナーにいろいろと教わりながら調理や接客などの技術を磨き、カフェに関することを一通りやらせていただいていました。慣れてくるにつれて、客席の配置やメニューなどを徐々に任せて頂けるようになりました。
3年ほど働いたころ、以前の職場の同僚からカフェとして使用できる場所を借りられそうなので一緒にやらないかという話があり、夢だった自分たちのカフェを地域にオープンすることになりました。オープンした当初は、まだつながりもなくアウェイな感じで、馴染むのには時間がかかりました。今思うと、益子の方は様子見の期間が長いというか、外からは見ているけど自分からは行かない傾向にあるので、もっと自分から積極的にかかわりに行く姿勢が必要だったと感じています。
カフェでの仕事は結婚、出産を機に離れることになり、少しできた時間を活かして本通りの会の地域活動に参加しました。集客力が減少し、活気が失われてしまった各商店の方々の思いをその時に初めて聞きました。普段は、顔を合わせても深く話し合ったり、一緒に何かをしたりすることはありませんでしたが、それぞれが課題意識を持ち、どうにかしたいと考えていることを知りました。
本通りの会では、活気を取り戻すために自分たちで何ができるかを定期的に集まって、協議を重ねていくという貴重な時間を経験しました。グループでの協議の結果、高齢のため車の運転ができないなどの理由で増加している買い物弱者を支援する仕組みとして、乗り合いタクシー運行とコミュニティスペースとして開かれている予約センターを空き店舗に設置してはどうかと提案しました。
結果的に、実現には至りませんでしたが地域が直面している課題は自分たちで検討し話し合うことが、解決に向けての第一歩だと感じることができました。そして、この会のコーディネートを行っていたコミュニティデザイン会社で9か月間、地域の人とのかかわり方について学ぶ機会に恵まれました。この時期の学びが、今の活動の基礎になっています。
二人のお子さんのおやつの時間
Q.3 今後の目標を教えてください?
アウェイから受け入れ側へ
もともと益子で育ったものの、つながりもなくアウェイだった私が地域密着型の活動をするようになり、今では益子に移り住んだ方から相談を受けることもあります。
これからは、民芸店ましこを陶器販売店としてだけでなく、人と人をつなげる場としていけたらと考えています。
栃木県芳賀郡益子町益子2901
TEL 0285-72-2231
毎週火曜日定休
取材:平成30年1月