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「益子って、陶芸が有名で、お洒落な店も多くて、自然が豊かなイメージ。
そんな益子での暮らしに興味があるけど、実際に移住するとなると、益子ってどんな町なんだろう?」
そこで、移住を考えている方におすすめしたいのが、移住体験オーダーメイドツアーです。
この記事では、実際のオーダーメイドツアーの様子をレポートし、一例としてご紹介します。
〈移住体験オーダーメイドツアーとは?〉
益子町への移住を検討している方向けに、町内を案内するツアーです。
参加者の希望を事前にヒアリングし、オリジナルの行程を組んでいます。
参加費は無料(ただし益子町までの往復交通費、町内での飲食代、体験費用等はご負担いただきます)。
今回のオーダーメイドツアー参加者は、関東在住の30代女性です。益子焼をはじめとした陶器が好きで、益子陶器市には何度か訪れたことがあるとのこと。さらに自然豊かな里山の風景にも惹かれ、益子町へ移住を考えるようになったとお話しいただきました。
「益子町の農業に興味がある。どのような農業の仕事があるのか知りたい」という参加者からの希望を踏まえて、今回は、農業や町での暮らしを中心に紹介する行程を組みました。
益子町の田園風景
ツアー当日は、道の駅ましこに集合。まずは、益子町の概要を係員から説明します。地図を基に、町の地理や主要な施設の立地状況を確認し、ツアー行程をおさらいしたら、出発!
町が用意した車に乗り込み、城内坂~道祖土(さやど)エリアまで移動しました。城内坂~道祖土エリアは、道路沿いに陶器の販売店が並んでおり、さらに益子陶器市のメインストリートでもあります。
益子陶器市は全国各地から春は約40万人、秋は約20万人の人々が訪れる町の一大イベント。販売店だけでなく、作家や窯元のテントが約550軒も立ち並ぶ陶器市期間中は大変な賑わいを見せますが、うってかわって普段の町なみは大変のどかで落ち着いた雰囲気です。
賃貸アパートやスーパー等の生活利便施設が町のどの辺りにあるのか確認しながら、町なかを見て回りました。
益子陶器市のメインストリート・城内坂
次に、益子町東部の大羽(おおば)地区へ移動。ぶどうを栽培する橋本さんのお話を伺いに行きました。
高山が無い益子町は、なだらかな起伏の地形を利用した果樹栽培が盛んで、大羽地区でも数軒の農家がナシやぶどうの栽培を行っています。そのうちの一人である橋本さんは、後継者がいないため存続が危ぶまれていたぶどう農園を数年前に継承し、ぶどうの生産管理及び販売などを行っています。
☟橋本さんの活動を紹介したインタビュー記事はこちら☟
[ましこのひとvol.19]後継者がいない果樹園を継承した地域おこし協力隊の挑戦
ぶどう園に伺った日は、種無しのぶどうを作るために「ジベレリン処理」を行っている最中でした。花房をジベレリンという植物ホルモン液に浸すことで、種を作らずに実をつけることができるそうです。
橋本さんからぶどうの栽培方法についてお話を聞きながら、実際の作業の様子を見学しました。
ぶどうは、一房ひと房手作業で手間暇をかけて育てられています。
ぶどう園は、50a近い面積があり、橋本さん一人で作業するには一苦労の広さ。そのため、地元の農家さんやぶどう栽培に興味があるという「ましこ農の学校」の受講生などに繁忙期の作業のお手伝いをしていただいているそうです。お盆シーズンの出荷開始を目指し、ぶどう園はこれからますます忙しい時期を迎えます。
ぶどうの房(写真中央)
これからの生長が楽しみです。
続いて、益子町中部の生田目(なばため)地区に移動し、(株)あやねを訪問しました。
(株)あやねは、熱帯果樹栽培や早生桐の栽培、メリクロン苗の開発、水耕栽培を行っている農業法人です。圃場には何棟ものハウスが並び、その中で大きな植物が育てられているのが見えました。今回、青果物開発課長の小松さんに、バナナを育てているというビニールハウスに早速案内していただきました。
圧倒される大きさ…!!
バナナは「木」ではなく、厳密には多年草。バナナは生長し花を咲かせると1度しか実をつけないため、実を収獲した後、木の幹のよう見える太い箇所は伐採してしまいます。しかし生長が非常に早く、伐採後数日で新たな芽が伸びてくるため、株分けして数を増やしていくそうです。
多様な品種が栽培されているハウスの中を案内していただきました。
ハウス内は暖かく、天井が高いため、のびのびと枝葉を伸ばそうとする熱帯果樹の生長を妨げません。徹底した温度管理と無農薬栽培を行うことで、一年を通して高品質の果物を作ることが出来るそうです。
「国内での熱帯果樹栽培はまだ珍しく、お手本が少ないです。なので、どうやったら良いものが出来るのか考えながら育てています。」と、小松さんがお話ししてくださいました。
完熟を待つパイナップル
さらに、熱帯果樹ハウスの隣のハウスでは、早生桐の苗が栽培されていました。
早生桐は、生長が早いだけでなく、二酸化炭素の吸収量が多いことが特徴とのこと。この桐の苗を耕作放棄地に植林することで、農地の再生やカーボンニュートラルへの貢献を目指しているそうです。
陶芸の里として有名な町である益子で、農林業を通じて新たな資源を生み出し、まちづくりに繋げていきたいという想いから様々な活動に取り組んでいるとご説明いただきました。
早生桐の苗
植林後わずか数年で、資材として使える太さにまで生長します。
株式会社あやね HP
栃木県芳賀郡益子町大字前沢153番地(本社)
栃木県芳賀郡益子町生田目846(熱帯果樹ハウス)
TEL:0285-81-7331
FAX:0285-81-6928
(株)あやねを後にし、ゴールの道の駅ましこへ到着。約3時間の行程のなかで、普段の益子町の様子や、小さな町の中に様々な農業の方法があると知ることが出来ました。
移住体験オーダーメイドツアーが、益子町移住の検討材料になれば幸いです!!
移住体験オーダーメイドツアーでは、空き家バンク物件の見学、公共施設の見学、先輩移住者訪問、農業体験など、益子町への移住を検討している方一人ひとりのニーズに合わせたツアーを企画し、ご案内します。
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