栃木県文化功労者に藤原郁三さん
栃木県の文化の振興に著しく貢献した方を表彰する栃木県文化功労者に藤原郁三さんが選ばれ、その表彰式が11月13日(水)に行われました。
藤原さんは東京藝術大学美術学部日本画科を卒業後、K.K.河合紀陶房で陶板レリーフの技術を深く学ばれ、独立後、益子の土と出会い、本町において陶板レリーフの制作を始められました。独自の技術や技法を駆使し、オリジナルの陶壁や陶板タイルを生み出され、県内外の建築空間700箇所に陶壁やモニュメントが設置されており、「益子焼」の魅力を全国に発信されています。さらに、文化芸術や建築分野で大学の講師や審査委員を務められるなど、若手芸術家の育成・指導に尽力されています。藤原さんは、「陶壁は建築物の一部であり、いわば脇役。しかしそんな陶壁が認められ嬉しく思う。今後は新しく制作することも大切だが、今までの経験を生かし、今ある陶壁を残していくことに力を入れていきたい」と意気込みを語っていました。
県内の公共施設の陶壁を手がけられ、約400箇所に設置されているほか、本町においては、ほぼすべての公共施設に作品が設置され、文化的空間の形成に寄与されています。また、平成19(2007)年の栃木県庁舎の建て替えの際には、多くの窯元が協力し、オール益子での陶壁制作を指揮させるなど、新たな形での益子焼の発展の貢献されました。
◇主な略歴
1979-1990 (財)ベターホーム協会 日本画講師
1986- 芳賀地方芸術祭日本画部門専門委員・審査員
1987- 栃木県新作家集団会員
1989-1998 益子焼共同国愛理事
1989- 真岡市シンボルモニュメントコンペティション審査員
1991-2007 日本建築美術工芸協会会員
1993-2005 陶芸メッセ益子(現益子陶芸美術館)評議員
1995- 益子町の使節団として渡英セントアイブス訪問
国民文化祭(栃木)竹と陶の祭典・大陶芸際実行委員、審査員
1995-2010 京都造形芸術大学通信教育部特別講師
1995 益子陶芸展(国際陶芸展)実行委員(1996.1998.2000.2002.2004.2006.2008)
2001- 大谷石研究会会員
2003-2018 ザ・ミスティック展実行委員(益子鹿島神社)
2004 真岡市建築賞審査委員(2004.2009.2014.2019.2024)
2006- ガラス再資源化協議会会員
2008-2010 全国竹芸展審査員(大田原市那須与一伝承館)
2016- ねんりんピックとちぎシルバー作品展審査員
2019 第83回新制作展委員長(国立新美術館)
問い合わせ先
このページに関するお問い合わせは生涯学習課 文化係です。
〒321-4217 栃木県芳賀郡益子町大字益子3667番地3
電話番号:0285-72-3101 ファクス番号:0285-72-3110
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- 2024年11月28日
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