木造良栄上人像
もくぞうりょうえしょうにんぞう木造良栄上人像
県指定(昭和52年年2月15日指定)
- 種類
- 彫刻
- 時代
- 江戸時代
西流する大羽川は小貝川に合流する手前、大沢と呼ばれる肥沃な低地帯を形成している。この大羽川左岸、大沢の地に所在するのが名刹円通寺である。円通寺は応永9年(1402)良栄上人開基の浄土宗名越派の総本山であり、学問寺としても栄えた。すなわち、上人は名越派の教義を講義・布教するために、大沢文庫(図書館)を設置した。このため多くの学僧が円通寺で学ぶことになる。
この像は、元禄8年(1695)に作られた寄木造、玉眼、彩色の像で、像高は96㎝。大沢山円通寺開山の祖良栄上人の像として伝えられていて、美しい金襴の袈裟をまとい、結跏跌坐している。「大沢山円通寺開山御影 元禄八年五月三日開眼供養 願主 二十三世良諦 佛師益子村 小堀長勝」の墨書がある。
参考:『益子町の文化財』
- 所在地
- 大字大沢1770
- 所有者
- 円通寺