銅造阿弥陀如来立像・両脇侍
どうぞうあみだにょらいりゅうぞう・りょうきょうじ銅造阿弥陀如来立像・両脇侍
県指定(昭和35年年10月11日指定)
- 種類
- 彫刻
- 時代
- 鎌倉時代
西流する大羽川は小貝川に合流する手前、大沢と呼ばれる肥沃な低地帯を形成している。この大羽川左岸、大沢の地に所在するのが名刹円通寺である。円通寺は応永9年(1402)良栄上人開基の浄土宗名越派の総本山であり、学問寺としても栄えた。すなわち、上人は名越派の教義を講義・布教するために、大沢文庫(図書館)を設置したのである。このため多くの学僧が円通寺で学ぶことになるのである。
この仏像は、善光寺式阿弥陀三尊で鎌倉時代末期の銅製の鋳造物として特色がある。阿弥陀如来立像は43㎝、観世音菩薩立像29.1㎝、勢至菩薩立像29.1㎝であり、円通寺の開祖良栄上人がこの三尊像を笈に入れて各地をまわり、円通寺創建時に持参したといわれ、代々の住持の護持仏とされている。背面地付部近くに「大沢山」の陰刻がある。
引用:『益子町の文化財』
- 所在地
- 大字大沢1770
- 所有者
- 円通寺