文化財詳細

岩下製陶(太平窯)登窯

岩下製陶(太平窯)登窯

いわしたせいとう(たへいがま)のぼりがま岩下製陶(太平窯)登窯

町指定(平成19年年7月18日指定)

種類
建造物
時代
明治時代

2基あり、東側の窯は、慶応2年(1866)に益子町大平で創業した岩下製陶の2代目となる太平が、明治26年(1893)現在地に築いた登り窯である。2口ある大口は大きな膨らみを持ち、各部屋の床に窯砂を敷き詰めた砂窯形式で、側壁の基礎は地面の斜度に沿ったベタ基礎である。当初13室あったが現在8室が残っている。これらの砂窯は、京焼の早期のものが相馬に伝わり、途中信楽焼の技術が加わり笠間を経由して益子に伝えられた。西側の窯は大正7年(1918)に築かれた登り窯で、これも東側の窯同様砂窯形式をとっている。大物の甕を中心に壺、紅鉢、土鍋、行平などの日用雑器を大量に焼成していたために間口が広く、各部屋は入口となる戸前の幅も広く背も高くなっている。当初11室であったが昭和28年(1953)改修され現在は10室となり現存する中では関東以北で最大の登り窯である。昭和50年頃まで使用していた。

(参考:『芳賀の文化財』第25集)

所在地
大字益子1670
所有者
岩下哲夫(個人蔵)
公式webサイト
http://www.geocities.jp/mashiko_tougei_ip/