歌舞伎舞台背景襖絵
かぶきぶたいはいけいふすまえ歌舞伎舞台背景襖絵
町指定(昭和48年年2月7日指定)
- 種類
- 絵画
- 時代
- 江戸時代
歌舞伎舞台背景の襖絵で幅0.61m高さ1.69mの大きさのものが12枚1組となっている。文政年間(1820年頃)の作品と推察できる。これを並べれば一大絵図となる。筆者は安達三楽斎元善で江戸末期の真岡出身の画家である。谷文晁を師としこの襖絵も力強く描かれている。指定となっている作品は、4組である。
(1)鶴松の図 老松に丹頂鶴9羽を描いている。
(2)高麗犬の図 高麗犬5頭が遊びたわむれているさまを描いている。
(3)紅葉遊鹿の図 美しい紅葉の中で5頭の鹿が遊ぶさまを描いている。
(4)雲龍の図 雌雄の龍が雲を呼び天空を翔るさまを描いている。
襖絵は、安達三楽斎の作品のほかにも10組以上ある。以前はこれらの襖絵を使って歌舞伎を地元や近郊近在で上演していたわけだが、現在では歌舞伎のからくりや操作の仕方、舞台の作り方などを知る人が少なくなってきてしまった。
引用:『益子町の文化財』
- 所在地
- 大字山本
- 所有者
- 松本自治会
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