八坂神社御神酒頂戴式
やさかじんじゃ おみきちょうだいしき八坂神社御神酒頂戴式
町指定(昭和60年年2月15日指定)
- 種類
- 無形民俗
- 時代
- 江戸時代
益子町(旧益子地区)の夏祭り祇園祭(天王祭)は、毎年7月23日は出御祭、24日は御神酒頂戴式、25日は還御祭、御上覧と3日間にわたって行われる。御神酒頂戴式は内町・新町・田町・道祖土・城内の五町が毎年順に行っている当番受け渡しの儀式である。1年365日にちなんで、3升6合5勺入りの大杯に注がれた爛酒を飲み干し、五穀豊穣、無病息災、家内安全を祈願する。この式は黒羽藩主大関公の代官の前で行われ、かつ大関公より御神酒が下された故事によるといわれているが、現在は五町会の当番町当家等で行われている。なお、歴史を遡れば、明和2年(1766)の頃より八坂神社の祭典に際し、大関公により各地区へ御神杯賄ったといわれている。御神酒は7合入り3杯、3合入り2杯で、地区ごと一座となってこの御神酒を頂いた。その席において翌年より御神酒頂戴式の行い方が現在行われているようなものに全員で決定されたようである。また大杯は旧暦で1年360日ひとり1日1勺として3升6合とされていたが、嘉永6年(1854)になって、大杯は会津朱塗大杯となってから3升6合5勺となった。
(参考:『益子町の文化財』)
- 所在地
- 大字益子
- 所有者
- 新町・田町・内町・城内・道祖土自治会
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