農業とアクティビティを巡る移住体験オーダーメイドツアー[ツアーレポvol.2]

お知らせ2022年10月17日

 『移住体験オーダーメイドツアー』の画像

 

「益子って、陶芸が有名で、お洒落な店も多くて、自然が豊かなイメージ。

そんな益子での暮らしに興味があるけど、実際に移住するとなると、益子ってどんな町なんだろう?」

そこで、移住を考えている方におすすめしたいのが、移住体験オーダーメイドツアーです。

この記事では、実際のオーダーメイドツアーの様子をレポートし、一例としてご紹介します。

 

移住体験オーダーメイドツアーとは?〉

益子町への移住を検討している方向けに、町内を案内するツアーです。
参加者の希望を事前にヒアリングし、オリジナルの行程を組んでいます。
参加費は無料(ただし益子町までの往復交通費、町内での飲食代、体験費用等はご負担いただきます)。

 

  

 

農業とアクティビティを巡る移住体験オーダーメイドツアー

 

今回の参加者は、九州地方在住の3人家族です。

小学生のお子さんの夏休み期間中にお試し住宅をご利用いただき、その滞在中にオーダーメイドツアーを実施しました。

 

もともと、旦那様は益子町在住のご友人がおり、さらに、奥様は栃木県出身のため、栃木県には縁があったそうですが、実際に益子町を訪れたのはご家族揃って初(!)。

お試し住宅での移住生活は、土地勘が全く無い状態でのスタートとなりましたが、暮らしに慣れるために、オーダーメイドツアー実施前にも街なかや近隣市町などを色々と巡られたそうです。

 

『お試し住宅』の画像

益子町北部の七井小学校区内にある「お試し住宅」。

近隣にはスーパーや飲食店があり、生活利便性が高い立地です。

☟詳細はこちら☟
お試し住宅 | 益子町公式ホームページ

 

 

今回のオーダーメイドツアーでは、町内に4校ある小学校の学区ごとに町を案内しながら、小学生でもツアーを楽しんでもらえそうなスポットに立ち寄る行程を組みました。

さらに、参加者は益子の農業に関心があるとのことでしたので、ツアーの中で、町の農業に詳しい人物と直接お話しする時間も設けました。

 

ツアー当日、早速お試し住宅を出発。七井小学校区にはどのような建物や風景があるのかを確認しながら、北へと進みます。

最初に訪れたのは、小宅地区にある亀岡八幡宮です。

 

『亀岡八幡宮』の画像

 

この神社は、源義家が奥州征伐に際して戦勝を祈願し、凱旋後神殿を造営したのち、亀岡八幡宮と称したことから始まったとされています。

「亀岡八幡宮」という名前の通り、境内の至る所に亀の石像が設置されており、その数は約40体。

大きさや表情の異なるさまざまな亀たちが、参拝者をお出迎えしてくれます。

 『亀岡八幡宮』の画像

 

 

『亀岡八幡宮』の画像

折角なので、お参りもしました。

 

 

 

小宅地区を抜け、棚田や里山の景色が美しい大平地区、大沢・新福寺地区を経由し、続いて訪れたのは、益子県立自然公園 益子の森です。

 

『益子県立自然公園「益子の森」』の画像

 

公園内には、面積約31haのなだらかな丘陵地を周回する全長約4kmの散策路が整備されており、里山林の景色を楽しみながら散策することが出来ます。

さらに、吊り橋や展望台、天体観測所も整備されており、子供たちの夏休みにぴったりの施設です。

 

 『益子県立自然公園「益子の森」』の画像

 

施設の見学後、城内坂通りを経由して、中央公民館、益子西小学校、益子小学校を周回しながら南へと進みました。

 

 

続いて訪れたのは、道の駅ましこを運営する(株)ましこカンパニーの自社農園のましこ農園です。

(株)ましこカンパニー農業振興部門の太田さんから、ましこ農園の取り組み状況や作物の栽培・管理方法についてお話を伺いました。

 

のどかな気候と風土を生かした益子町の農業は、少量多品種栽培が特徴。

道の駅ましこにも、四季折々の季節野菜や一風変わった西洋野菜、果樹など、豊富な種類の農産物が売り場に並びます。

そのなかで、ましこ農園では、道の駅ましこの購買客から高い需要がある一方で、今まで町内産の出荷量が少なかった作物を数種類ピックアップし、2021年から本格的な栽培を始めたそうです。

 

 

今回の訪問は8月初旬だったため、ちょうど収穫最盛期を迎えていたトマトのハウスを中心に見学。

室温が40度を超える暑いハウスの中では、色とりどりのトマトが何種類も栽培されていました。

 

 『ましこ農園』の画像

お子さん向けに、ミニトマトの収穫作業を体験させていただきました。

 

 道の駅ましこのオープン当初から農作物の物販部門に長く携わっていたことから、町内外の農家に顔が広く、農作物に関する知識は十分に持っていたものの、「まさか、自分が作る側になるとは」と笑って話す太田さん。

近隣の専業農家や栃木県の営農指導担当からアドバイスをもらいながら、栽培技術の向上と収量アップを目指しているとのことでした。  

 

『ましこ農園』の画像

ビニールハウスを管理している太田さん

 

さらに、太田さんは、作物の栽培にとどまらず、農家の高齢化などによる経営規模縮小や離農によって使用されなくなってしまった空きハウスの再活用にも取り組んでいるそうです。

 

実際に、ましこ農園で使用しているハウスも、近隣農家から借りたもの。 

農業用ビニールハウスは、近年の資材価格高騰の影響もあって新たに建てようとすると高額な費用がかかるため、就農を目指す方や、経営が不安定な新規就農者などには経済的に大きな負担となります。

その一方で、ハウスの取り壊しや撤去作業にも費用がかかり、離農した農家の畑などには、修繕すれば使用できる状態のハウスがそのまま放置されている例も少なくありません。

 

そこで、太田さんは近隣農家の空きハウスの情報を収集し、ハウスを探している人々に紹介しています。

さらに、今後はハウスを用いた栽培技術を学ぶ機会も作っていくことで、益子の地で培われてきた農業技術を、次世代の人々が受け継いでいけるような仕組みつくりを進めていきたいとお話ししてくださいました。

 

 『ましこ農園』の画像

ましこ農園の今後の展望について、じっくりとお話を伺うことが出来ました。  

  

ましこ農園を後にして、田野小学校を見てから、お試し住宅へ帰宅。

参加者からは、「自分では行かないような場所を巡れて良かった。また、道の駅ましこの担当者とコミュニケーションを取れて良かった」との声をいただき、今回は約2時間半の行程を終了しました。

  

 

 

移住体験オーダーメイドツアー

『移住体験オーダーメイドツアー』の画像移住体験オーダーメイドツアーでは、空き家バンク物件の見学、公共施設の見学、先輩移住者訪問、農業体験など、益子町への移住を検討している方一人ひとりのニーズに合わせたツアーを企画し、ご案内します。

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